ビルマの東、ベトナムの西

ラオスの情報を日本人に向けて

存在しない架空の日本が体験できる、MINISO(メイソウ)のクオリティ

海外旅行をしていると、思わぬところで日本に遭遇することがあります。ラオスでも車やバイクはもちろん、かつて日本でバリバリに活動していたであろうトラックのお古が「○○運輸」なんて文字を残したまま走っている姿をよく目にします。想像していなかったところで突然日本に出くわすと、どこか嬉しい半面恥ずかしいような気持ちを抱いてしまうものです。

ラオスのMINISOで売っている商品

MINISO(メイソウ)というお店はご存知でしょうか。このお店、中国を中心に数百店舗以上展開している(らしい)雑貨店なのですが、中身が非常に日本っぽいんです。ユニクロ無印良品をあわせたような白を基調としたシンプルで清潔感のある店内は、綺麗なお店が少ないアジア圏内ではかなりのインパクトがあります。販売しているものは生活雑貨からスピーカーなどPC周りの電化製品まで幅広く揃えてあります。

ラオスのMINISOで売っている商品
アスクルの電池と見紛うデザイン。単3なのに数字は「5」

運営は中国がやっているのに商品の説明はほぼ日本語で〈日本発〉を全面的に打ち出しているため、多くの人が日本のお店だと勘違いしているのです。中国はもちろん、香港、シンガポール、タイなどでも同様に日本ブランドを装って着々を店舗数を増やしているのだとか。多くのユーザーは日本のお店だと疑わずに買い物をしてるわけですね。日本経営の店だと信じている日本人も多いようです。

ラオスのMINISOで売っている商品
▲ 商品名も説明もすべて日本語で書かれている

中国と関係の深いラオスにもMINISOはあります。今回はじめて入ってみました。入ってみて驚いたのは清潔感があって綺麗に整理された店内と、パッケージングのクオリティの高さ。日本語で書いてある文章も大きな間違いがなく、商品自体もとても綺麗です。「どうせ中国製でしょ……」と舐めてかかっていたので驚いてしまいました。日本のお店に置いてある商品と並べても区別がつかないものがほとんどです。BGMも日本の音楽が使われていることがあります。私はWorld Order「Have A Nice Day」が店内BGMで使われているのを数回聴いています。

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店内の内装も商品もここまでクオリティを上げられるなら日本のブランドを装うような真似をしなくてもいいような気もするんですが、最大の顧客である中国人に中国製品は魅力的に見えないのでしょう。売るために生み出した苦肉の策なのかもしれません。日本語だらけでとても日本っぽい空間なのに正体は中国。努力と研究を重ねて日本っぽさを出せば出すほど〈リアリティのある架空の日本のお店〉が出来上がっていくわけです。近づけているけど本体が存在しない。安部公房の小説のような不思議な感覚を味うことができる空間です。日本にも店舗があるようですが、ぜひ海外で入ってみてください。ビエンチャンには、タラートサオ、ビエンチャン・センター、ITECCモールにそれぞれテナントが入っているのを確認しています。

ラオスのMINISOで売っている商品
▲ キャッチコピーは、ここから無限に広がるハッピーライフを「いいね!」をいつもあなたに

ラオスのMINISOで売っている商品
▲ タレントの今野晴也がイメージ・キャラクター。架空の人物ではなく実在する日本人のタレントでした

ラオスのMINISOで売っている商品 ▲ Designed by Japan. Made in China. とのこと

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