ラオスのお金がわかりづらい理由
ラオスを旅行している人からよく聞くのが「お金がわかりづらい」という話。最低額でも500キープと桁が大きい上に数字以外の文字がプリントされており、さらによく使う2種類の色が似ています。それらの理由が合わさってとてもわかりづらくなっているようです。
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■お金の種類が多い
500キープ(約6.3円)
1,000キープ(約13円)
2,000キープ(約25円)
5,000キープ(約63円)
10,000キープ(約127円)
20,000キープ(約253円)
50,000キープ(約633円)
100,000キープ(約1,267円)
の8種類。すべて紙幣で硬貨は使われていません。
汎用性の高い10,000キープ(約127円) 、20,000キープ(約253円)、50,000キープ(約633円)を大量に持ち歩いておけば使い勝手はいいものの、日本円との額の差が大きいため、たとえば1万円を両替すると約790,000キープ程度手に入ることになります。これを50,000キープでもらうと15枚。2万円両替すると30枚の紙幣が財布に入ることになり、あっという間に財布をパンパンに膨らませることになってしまいます。
現在のラオスの経済成長率を考えると、お金の単位からゼロを2つ切って500キープを廃止し、200,000キープに当たる紙幣を新たに作ってくれたらもっと使いやすくなるんじゃないかと思うのですが現地人は大きな額の紙幣を好まない傾向があるため実現は難しいかもしれません。
■謎の文字がプリントされている
日本でも五円玉には漢字のみでアラビア数字が書かれておらず外国から来た人がいくらほどの価値があるのかわからないことがしばしば問題になることがあります。
■20,000キープと50,000キープが似ている
どちらもオレンジ系のインクを使っており、片面に初代ラオス人民民主共和国首相 カイソーン・ポムウィハーン氏のバストアップ姿、裏面にはそれぞれホー・パケオ寺院とタート・ルアンがプリントされています。
他の紙幣は色が違うので間違うことはあまりないのですが、この2つの紙幣が同系の色とデザインであることが混乱をまねきがちです。またこれらの紙幣はどちらも使う機会が多いのです。ラオスに2年住んで毎日キープを使っている自分もこの2つの紙幣を瞬時に判別ができません。
ラオスで両替をしたりお金を支払ったりする場合は、時間をかけてもいいので必ずアラビア数字を確認して自分がいくらもらったか/払ったかを確実にしておくことをおすすめします。