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ラオスのクラブやバーで売られているドラッグ? ハッピー・バルーンの正体とは

Happy Balloon, Laughing Gas in Vang Vieng ラオスを含めた東南アジアのクラブやバーに行くと、ゴム風船を口にしている人の姿を見かけることがあります。ハッピー・バルーン(Happy Balloon)、ファンキー・ボールズ(Funky Balls)等と呼ばれるこの風船に入っているのは調理用のガス 亜酸化窒素、別名一酸化二窒素(N2O)。

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Vientiane The Golden Age
ハッピー・バルーンに入っている亜酸化窒素

このハッピー・バルーンは、炭酸やホイップクリームなどを作るための調理器具エスプーマ・アドバンスからガスを注入して作られます。日本では笑気ガス、シバガスという名前で知られ、英語圏ではラフィン・ガス(laughing gas)やヒッピークラック(Hippy Crack)という名前で知られています。

風船に詰まったガスを肺に入れると、後頭部にシュワーっとした感覚が残り麻痺状態になります。男性で言うなら射精後の瞬間に近い感覚です。ガスが持続するのは1~2分程度。このガスを吸うと筋肉が弛緩し、短時間の麻酔や鎮痛効果があるため歯科医療でも使われていました。

Vientiane The Golden Age
ハッピー・バルーンを作るときに使われるエスプーマ・アドバンス

ラオスでもよく見かけることがあり、値段は10,000~20,000キープ程度。違法ではありませんが、アメリカやイギリス、韓国では死者が出たことがあるそうです。日本でも危険ドラッグに代わって流行し、2016年に厚生労働省が規制することを決めました。

Happy Balloon, Laughing Gas in Vang Vieng
バーでハッピー・バルーンを吸う人たち
安価で簡単に手に入れやすいため、ラオスだけではなくベトナムやタイなどでも若年層が吸うことがあり社会問題化しはじめています。東南アジアでは子供のシンナー吸引が問題になることがしばしばありますが、シンナーと似たような形で流行となりつつあるようです。

常識範囲内で吸引するには体内に異常はなさそうですが、常用して健康にいいものとは言えないでしょう。さらに死亡例が出ていると聞くとスマートな遊びとは言い難いです。販売されている亜酸化窒素のパッケージにも、吸引しないよう強い言葉で注意書きがされています。興味本位で試すことを止めはしませんが、個人的におすすめはできかねます。